こんにちは、コーチのほしのです。信州の山間部に暮らし、パーソナルコーチ・社外コーチ・研修講師・コーチ育成などをしています。
コーチングには、クライアントの方のリフレクション(思考・感情・行動の振り返り)の質を高め促進する役目があります。同時に、コーチであるわたし自身も定期的に自分のリフレクションタイムを持っています。
私は内向型でもあるので、”毎日がリフレクション”なのですが、マイコーチに話したり、メモに残すことはあっても、一年の振り返りを公に発信するのは初めてです。機会をくださったコーチ仲間であるコスギ@聴くストレングスコーチ(@mekemoke)さんに感謝です。
このnoteはストレングスファインダーのエピソードトーク Advent Calendar 2023の21日目です。私自身の2023年のリフレクションをまとめました。
みなさんもぜひ、今年の手帳を片手にリフレクションタイムを設けてみてください。
そのときはぜひ、マインドフルネスも取り入れてみてください。リフレクションタイムをただ考える時間にしてしまうのはとても勿体無い。自分が日々何に喜び、どんなことに満足し、人生にどのような時間を増やしていったら良いのか。”いま自分がなにを感じているのか”を味わってみてください。
さて、ここからは非常に私的な振り返りですが、同じ資質をもつ方や内向型の方にとって、「クスッと笑える」「こんな感じでいいのか!」などとほっと一息つける時間、リフレクションのヒントになれば幸いです。
仕事は順風満帆。でも実は先が見えなかった2023年の私を支えてくれた資質たち。
私のTOP5は、達成欲/学習欲/着想/運命思考/ポジティブ。そして今年新たにテストを受けたところ、最上志向/親密性/が登場。戦略性も常にTOP10に居てくれる頼もしい資質です。コア資質は達成欲と運命思考。ずっとTOP5に鎮座しています。
2023年はコーチとしての成長にコミットしようと、学びの時間を増やす、セッション稼働時間を増やすと取り組んできた一年でした。誰から言われるでもなく、常にある程度の狙いを定めて行動プランを考えているのは戦略性(7位)のおかげです。
私の場合は、運命思考(4位)があるので、どうも狙う先が遠い・考える時間軸が長い傾向があるかもしれません。加えてコツコツと積み上げていく達成欲(1位)もあるので、一度「ここに辿り着きたい」と思うと、その狙いに向かって諦めずにアタックし続ける粘り強さとなっています。
数年来目指しているのは、コーチングの国際資格であるMCC(Master Certified Coach)という、ICFの中での最上位の資格です(今は目指している途中です!)。
さかのぼると2014年にACCの資格を取得したころから「10年後にはMCC」と考えていました(はい、未来志向も8位に鎮座しています)。
数年がたち、このままでは2024年に資格申請は厳しいかもしれない、、、と準備を始めます。2021年には「来年はコーチングに力を入れます」と宣言して、講座のファシリの役割から降りさせていただいたり、コーチングセッションの稼働可能時間を増やしたり、必要な単位をどのスクールで学ぶかを探し始めるなどしていました。
このように準備はすすめているものの、なんとなくエンジンのかからない私がいたのも事実です。仕事や目指すべき目標にむけた行動はいたって順風満帆の2023年でしたが、自分がどのようなコーチになりたいのか、その先に何を描くのかということについては、「よくわからない」部分があったのです。
あえて決めない傾向もあるかもしれません(可能性を残しておきたい戦略性/運命を自分の外側に委ねてしまうこともある運命思考など)。
その私が、MCCを目指して集中する! と決められたのは、「大切な人がずっと身近にいるとは限らない」という経験。自分の覚悟が揺さぶられました。尊敬するコーチが身近にいるうちに、しっかりとエッセンスを吸収し、コーチとして成長したい。少しでも身近にいたい。そんな想いが、私に静かな決心をさせてくれました。
最上志向×親密性を軸に、上質の学びの時間を持ちたい(学習欲)、この機会をチャンスにとらえたい(運命思考×ポジティブ)も働いてくれています。もちろんそこに向けてコツコツ動いてくれる達成欲も!
資質理解が自己理解を助け、ハンドリングを助ける。
いつでもどんな時でも隙間時間を使って仕事をしたり、仕事そのものが好き! な達成欲は、私が最も頼りにしている資質と言えます。達成欲さん、いつもありがとう!
以前はこの達成欲に振り回されて、タスクを詰め込みすぎたり、適切な睡眠も取らずに仕事をしてむしろ生産性が落ち、さらに空回りするなどの弱み使いをしていましたが、いまでは適切な休息を取れるようになり(休息もちゃんとタスク管理!)「元気に働きつづける」達成欲となりました。
大きなエネルギーをハンドリングする際に、「知」の力は欠かせません。
例えば資質が暴走してしまうような場面があります。その資質がどんな場面で強みとなり、どんなシーンで弱みになってしまう可能性があるのか、知っておくこと/インプットしておくことは、その後資質をハンドリングしていくために欠かせないプロセスです。
わたしの場合は、上位資質は思考系(学習欲・着想・戦略性・未来志向・内省)があり、加えて内向型でもあるので、ストレングスを知る前は悶々と不適切な自分への問いを繰り返していました。「もっとできるはずだ」「がんばりが足りないんだ」など……。それが生産性を下げる要因になっていたのです。これは思考系全体の弱み使いとも言えるかもしれません。
こうした事態を避けるのに役立つのが「メタ認知力」。ストレングスの資質一つひとつの理解を通してメタ認知力をあげ、資質をハンドリングしていくことで、強みを望む方向へ使えるようになっていきます。
自己理解のズレが起こる背景について詳しく知りたい方は、こちらの記事がオススメです。
こうして考えながら進むのも私の強みのひとつです。内向型ということだけでなく、数年先のビジョンを描く未来志向、狙いを定めてベストパターンを選び抜く戦略性、新しい取り組みを試すことを楽しむ学習欲×着想。
資質の理解が深まるほど、自分の選択に納得感が生まれ、自分を好きになることにも繋がります。
内側の世界と外側の世界にギャップがあることもある、それも魅力。
2023年は、自分の感情が「こんなに動くことがあるのか」と思う出来事に出会い、そのハンドリングに非常に苦慮したこともありました。外側から見ると特に変化がなく見えたとしても、内面世界では多様な出来事が起き、そのことを臨場感をもって感じるのが内向型です。
そんな時「起きた出来事には意味がある」という泰然自若の姿勢(運命思考)、大切に思う人がいること、そしてその存在が身近にいることに自体に癒される(親密性)こと、そんな時でも、手も足も身体も動かす対応力の高さを持っていること(達成欲/適応性)に非常に助けられました。そして、そのこと自体を少し俯瞰した視点でみて「人生おもろいわぁ!!」と受け止められるのは、運命思考×学習欲×着想の三つ巴+ポジティブのお陰かもしれません!
コーチという仕事柄、いろんな方のいろんなお話を聞きますが、どんな話でも自然と受け止められるのも私の強みです。何を聞いても「面白いなぁ」「すごいなぁ」「この人はそうなんだなぁ」「どんな意味があるんだろう」、とコーチの好奇心が先にたちます。
自分自身がユニークな存在で、変なことばかり考えたりしてきたりして「ふつう」の枠にいなかったようで、このことも「ほしのさんになら何を話しても受け止めてもらえる気がする」と言ってもらえる理由かもしれません。資質で言うなら、運命思考の受容力の高さに加えて、達成欲で「体当たりしても大丈夫そう」という印象を与えているのかも?
2024年、さらにその先へ。軽やかに生きる。
コーチングの国際資格である「MCC」は長年の目標でしたが、その目標が身近になると、今度は「その先どうしたらいいんだろう?」となるのも人の性。いやいや、人の性で済ませてしまってはストレングスコーチの名がすたる!?資質たちはどんなつぶやきをもっているんでしょう?
・達成欲 「つぎ何やるの?」
・学習欲 「つぎ何学ぶの?」
・着想 「ほかにおもろいことなにかないのー!?」
・運命思考 「きっとこの先に、、、」
・ポジティブ 「楽しいことがしたい!!」
・戦略性 「つぎの狙いはどこにおく?」
・未来志向 「その先のビジョンを描こう」
・最上志向 「さらに高みを目指すのだ!!」
こんな感じでしょうか?
実は今年新たにCliftonStrengths®️を受検したところ、10位に親密性があがってきていました(最上志向もね!)。
新たに加わった資質には、成長促進もあります。そういえば、コーチ向けの勉強会や学習会を継続して何年も開催しているのですが(ICFの資格取得に欠かせない倫理規定やコアコンピテンシーの勉強会や、スキルアップのセッショントレーニングを行なっています)、それは学習欲が「もっと学びたい」と願い、その想いが溢れだして開催していたような気がしていたのです。実は関わる方の成長を喜べる成長促進のお陰もあったのかもしれません(と、書きながら改めて気づく)。
私のコア資質である運命思考は、自分の意にそぐわないことをも「このことにも意味があるはず」と、受け入れてしまう傾向があります。私の場合は、楽観的なポジティブ、思わず反応してしまう適応性、加えて「やってみたい」着想や学習欲もあるので、運命思考という資質を知らなかったら、あまりにも「当たり前」すぎて、この傾向を客観的に見ること・気づくことは一生なかったのではないかと思っています。この運命思考の盲点に気がついたことで、”自分を真ん中に置いて”物事を意味付けできるようになりました。
ここ数年、自分の「嬉しい」「楽しい」「幸せ」を集め続けていて気がついたのですが「好きな人と(誰と)」「好きな仕事(何を)」は、私にとっての上質世界。ハッピーをつくってくれます。
そして実は、そこを追い求めていける環境を整えるために、何年もコツコツと学び・働いてきたのだと思います。
人は変わっていくもの。
だからこそ、目的やゴールだけに振り回されず、目の前の大切な人、大切な人との時間。自分のよろこび、楽しさ。リアルタイムで感じながら、軽やかに資質たちと生きていきたいですね。
資質を手がかりに人生をデザインしよう。
資質はあくまでも道具。たかが道具?? されど道具!!です。自分がどこに向かい、どうしたいのか、知るのを助けてくれる最高のツールです。そして同時に、資質は、自分が大切なものが何かを知る指針にもなります。
そう、ストレングスを語る上で欠かせないのがコーチングのチカラ。日常で資質がどのような動きをしているのか、セッションタイムをつかって振り返り能力を高めること、ストレングスコーチからの適切な情報提供も後押しし、資質理解が促進され、効果的な使い方へのステップを踏むことができます。そしてまたコーチングは「何を得たいか」のゴールを得ることだけが目的なのではありません。その人がどんな人なのかに耳を傾け聞くこと。お一人おひとりの人生の物語を聞いていくこと。そしてそれがどんな意味を持つのか。自分なりの意味を見出していくこともサポートします(溢れ出る運命思考臭…)。単なる”使い方”の枠を超えて、「どのように生きたいのか」を資質を通してデザインできる、そんなパワフルさを私たちの資質は持っているんですね。
自分の資質理解をきっかけに、自己理解を深める。自分の人生の意味を自分のことばで意味付けして語る。それが「これからどう生きたいか」を語るパワフルなエネルギーとなります。
まとまらないまま一気に書いてしまいましたが、ここまで読んでくださりありがとうございます。2024年もストレングスやコーチングを通した出会いを大切に、自分の強みを活かし、出会う方の強みを活かすお手伝いもしながらコーチ道に邁進したいと思います。
明日は もよ│したたかに強みを活かす(@mahirunowatashi)さんの資質・ストレングスファインダートークです。実は、もよさんとはリアルでも繋がりのあるストレングスコーチ。そのもよさんにバトンを渡せることが嬉しい運命思考です。私もとっても楽しみです!お楽しみに。