内気で引っ込み思案な性格、実は内向型かも?内向型の特徴とチェックリスト

最近「内向型」という言葉が随分と認知されるようになってきました。それに伴い、MBTI®️を調べてみたり、ネットで検索してみたりしてみても、引っ込み思案で内気な自分に自信が持てず、上手に人間関係を築けずに悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

自分は内気で人見知りと思っている方も、見方を変えたら内向型であるという「個性」であるケースは少なくありません。内向型というイメージには、内向きでやはりマイナスな印象を持ってしまうかも知れませんが、内向型でも活躍されている方は大勢おられますし、自分の特性をしることが、自分らしさを受け止めて生かす第一歩となります。

まずは、内向型の特徴を知り、診断チェックリストを試して、自分が内向型なのかを調べてみましょう。

目次

内向型とは?内向型は多くの不安を抱えている

内向型とは、興味や関心が自身の内側に向かう傾向のある方のことを指します。逆に、自分以外の他者に興味・関心が向かう傾向のある方は外向型と呼ばれます。

内向型の方は、外部からの刺激に対して過度に敏感のある(ハイリー・センシティブ)と似通った部分もあるため、内向型とHSP(ハイリー・センシティブ・パーソン)の方には似た部分も多くありますが、HSPが生まれ持った特性であるのとは異なり、内向型の度合いは年齢や環境によって変化する可能性もあると考えられている点が違いです。

内向型についてはパーソナリティ心理学や人格心理学の分野でもさかんに研究されており、脳の神経伝達物質や神経系の隅々にまで内向型の特徴が反映されているとも考えられています。

※注釈 HSP(ハイリー・センシティブ・パーソン)とは、些細な刺激にも極めて敏感に反応してしまう気質を指し、生まれ持った特性であると言われています。

参考:社会福祉法人 恩賜財団 済生会 音や光がすごく気になる……過敏なあなたは「HSP」かも

内向型の特徴を知ろう

内向型にも色々なタイプがありますが、多くの場合、大人数よりも1人でいることを好み、内気で人見知りな傾向があります。そのほか、内向型の特徴には次のようなものが挙げられます。

  • 内気で人見知り
  • 自分の感情を表現することが苦手
  • 心配性
  • 自分を変えたいと思っている
  • ひとつの作業に集中することを好む

そのため、とくに人間関係に対して不安や悩みを抱えているケースも多くなっていますが、優柔不断は思慮深さ、心配性はリスクヘッジが利いているとも言い換えることができ、内向型特有の奥ゆかしい性格は長所であるとも言えます。

内向型の人の特徴を知ることは、自身の感情や性格、生まれ持った特性と向き合うきっかけにもなるでしょう。

内気で人見知り

内向型は内気で人見知りであると思われがちです。

たしかに、内向型の人には他者との関係を作ることが苦手な側面もあります。しかし、内向型であることと内気なこと、人見知りであることはイコールではありません。

内気とは、気が弱く消極的な性格を指し、とくに人間関係に対して自信の無い性格を指します。また、人見知りは、初めて会う人と話すことに対して苦手意識を持つ性格です。

対して、内向型は自分1人の時間を大切にする特徴があるため、大勢の人と関わるよりも1人で過ごすことに心地よさを感じる傾向があります。それは人間関係に消極的な訳ではなく、静かな時間を求めているだけと考えられます。

自分の性格が内気で人見知りであると悩んでいる人は、内向型である可能性があるかもしれません。

自分の感情を表現することが苦手

内向型の人は他者に言葉で自分の感情を伝えることを苦手とする傾向があります。

まず、内向型の特徴として他者と関わることでエネルギーを消費してしまいます。そのため、自分の感情を他人に話したり伝えたりすることに負担を感じてしまうのです。また、内気で人見知りな側面を持つ方も多く、自分の話を聞いてもらえないのではないかと不安を感じてしまうケースもあります。

半面、内向型の人は文章でのコミュニケーションに苦手意識が少ないケースも多く、SNSやチャットでのコミュニケーションなら他者と関わるストレスを軽減できる場合もあります。

心配性

内向型の人を周りから見ると、もどかしく感じるほどに心配性に見える場合があります。

内向型の人が物事を決断するまでには、必要な情報を収集し、起こりうるリスクを排除してから決断する傾向があります。また、自分の決断そのものに自信を持てない反面、他者に相談したり意見を求めたりといったことを得意としないため、決断までに時間がかかってしまうのです。

ただし、心配性にも見える内向型の特性は短所ではなく、慎重でリスクヘッジが利いているとも言えますので、社会においては強みにもない特徴でもあります。

自分を変えたいと思っている

内向型の人は自分を変えたいと思っている方が多く、とりわけ、内向型ではなく外向型になりたいと考えている方は少なくありません。

自分に自信を持てない性質の方が多い内向型にとって、他者とエネルギッシュに関わり、かつ何事もきっぱりと決断しているように見える外向型が「なりたい自分」になってしまうのは無理もありません。しかし、内向型の性質を持つ人が意識して外向型のように過ごすことは強いストレスとなってしまいます。

外向型が内向型よりも優れているわけではありません。前向きに自分自身を変えたいと思うのは悪いことではありませんが、自分をそのまま受け止めることも必要です。

ひとつの作業に集中することを好む

内向型はマルチタスクを得意としませんが、1度にひとつの作業に集中することを好み、集中力を発揮する傾向があります。

他者に邪魔されずに作業に没頭することで能力を発揮するため、大勢でチームを組んで働くよりも個人で集中して作業する仕事の方が向いていると考えられます。

自分のキャリアを考える際には、内向型の特性を知ったうえで仕事を探すのがコツです。

内向型のチェックリスト

自分の性格や人間関係での生きづらさに悩んでいる方は、自分が内向型かどうか、チェックリストで試してみましょう。

「〇〇な方は内向型である」という定義がある訳ではありませんが、内向型の人には共通する行動の特徴があります。まずは、下記のチェックリストで自分自身が当てはまると思う項目にチェックをしてみてください。

グループよりも一対一の会話を好む
文章の方が自分を表現しやすい
ひとりでいる時間を楽しめる
他人の財産や名声・地位にそれほど興味がない
内容のない世間話より、関心のある話題について深く話し合う方が好み
聞き上手と言われる
大きなリスクは冒さない
邪魔されず、没頭できる仕事が好き
誕生日は親しい友人ひとりか2人、または家族だけで過ごしたい
「物静かだ」「落ち着いている」と言われる
仕事や作品の完成まで、人に見せたり意見を求めたりしない
他人と衝突するのが嫌い
一人での作業で最大限に実力を発揮する
考えてから話す傾向がある
外出すると、楽しいことでも消耗したと感じる
かかってきた電話をボイスメールに回すことがある
忙し過ぎる週末よりなにもすることがない週末を選びたい
一度に複数のことをするのを楽しめない
集中するのは簡単だ
セミナーよりも講義形式のほうが好み

半分以上の項目にチェックがついた場合、内向型である傾向があると考えられます。普段の生活において、自分で自分の気になるポイントを書き留めておくのも良いでしょう。

内向型には共通する特徴がある。欠点や弱みではない特性であることを知っておこう

内向型の人は、興味・関心が他者や外界よりも、自身の内面に向かう傾向があります。

そのため、他者から見ると、内気で人見知りに見えたり、心配性であるように見えたりするため、内向型であることが欠点であると考えている方も多いでしょう。ただし、内向型の特徴は、思慮深さや慎重さにも繋がるため、社会生活においてはプラスに働く特性といえる点も少なくありません。

まずは、自身が内向型であることと向き合い、内向型の自分のままで毎日を楽しめる方法を見つけていきましょう。

自分が納得できる”自分らしさ”がある

内向型について理解を深める記事を書いていますが、私たち人間はいろんな要素を持って生きています。「内向型」という小さなカテゴリだけで自分を決めけず、そして「こんなものか」と諦めず、自分らしさをのびのびと味わうことが私たちにはできます。

私の場合は、コーチングとの出会い、コーチとの出会いで今があります。もし興味のある方は、メルマガも読んでみてください。

1人では難しい。強制力がないとなかなか動けない。そんな時には、お声がけくださいね。

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この記事を書いた人

期待された役割、刷り込みの役割を演じていると、傍目からみてどんなに恵まれた環境にいても、人は疲弊してしまいます。私自身「自分らしく生きる」「幸せとは」を追求し、仏教を学び、コーチングに出会いました。コーチングを通して、あなたが「あなたらしさ」を取り戻し、発揮していくお手伝いをいたします。

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