
よく「迷ったときには大変な方を選べ」
みたいな言葉聞きませんか?
わたし、あれ、誤解を生みやすい表現だなーと思って見ています。
なぜなら「大変な方」の捉え方が、ひとによって全く異なるからです。
どういうことかというと……
Zさんという女性がいます。
とても気が優しい女性で、周囲の人を気遣い、両親の介護や自分の仕事と、休むまもなく働いています。
職場では、業務以外のことを頼まれても嫌な顔一つせず。ときにはプライベートの時間も使って対応しています。
そんな折、旦那さんが体調を崩してしまい、両親の通院の付き添いからデイサービスの手配まで、すべて自分でこなします。
休業中の旦那さんに気遣いしながら、家計を支えるために仕事も増やしました。
こんなZさんの「大変な方」の選択は何でしょうか?
A : 一人ですべてを抱えてやりきる
B : あらゆるサービスを調べて人に任せていく道を模索する
どう思いますか?
多くの人が「 A 」を選びがちです。
自分が犠牲になったり、自分に負荷がかかることが大変なことだし、美徳だし、そうあるべきだ。と……。
でもこれって、外からの要求に応えつづけるだけの人生になってしまいがちです。
そして、実はこれ、ZさんにとってはBと比べると、ごく自然な選択で、大変な選択ではありません。
「人の役にたつべき」「家族のことは家族で対応するべき」
というこれまでの価値基準にしたがって行動するだけだから。
周囲からの要求に「反応」していけばいいだけだから。
もろちん、Aの選択をしても、努力が必要ですし、大変なんです。体力も辛い。
なぜって…「べき」で行動しているから。
だから一見すると、大変なことを選んでいる気がするんですねー。
一方で、
B : あらゆるサービスを調べて人に任せていく道を模索する
これを選ぶのには、勇気がいります。ザワザワします。
自分の思い込みを緩めてみないと、できないことです。
自分の人生に向き合い、今後の自分の生き方を考える必要があります。
努力のベクトルが180度かわるので、最初はかなり大変ですし、時間もそれなりにかかります。
けれども、そこを超えていくと、らくになったり、軽くなったり、エネルギーに満ちたり、「自分を生きている」という感覚を得られます。
悩んだらラクな方を選んでみよう!
これ、セッションスタート期のクライアントさんがよくぶつかる壁です。
ラクな方なんて選んだことないから、そして時に「ザワザワ」する方だったりもします。
達成欲の私なら
ザワザワするけど「休む」を選択するとか。
怖いですよね、「生産的に働らく自分」の役を自ら放棄するのですから。
苦行です。
でも、大抵の方は、これまでのやり方で「うまくいかない」と感じているから、セッションを始めるんですよね。
「ラク(ザワザワ)を選ぶ」ことは、「自分の思い込みを緩めること」に繋がることがあります。
だから怖いけどやってみる。
自分の「べき」を認知して、自覚的に緩めてみる。
今まで演じてきた「頑張るわたし」の役から降りてみる。
そんなことが道を開きます。
