なぜか生きづらい。でも、その明確な理由がわからない。
そんな方はもしかしたら、内気、人見知り、内向的など「内向型タイプ」かもしれません。
内気で、周囲に理解してもらえず、生きづらい……といった感覚を持っている人が自分がどうして生きづらいのか、その生きづらさを少しでも和らげていくために何ができるのか、そのヒントになる自己開示についてお伝えします。

あなたは内向型?
背の高い人・低い人、走るのが得意な人、泳ぐのが得意な人。人の外見や特徴にはいろんな違いがあります。
同じように、人には内面部分にも、違いがあります。
「初めまして」の出会いが大好きな人もいれば、何度も会って、関係性のできた人と一緒に過ごす方が好きな人もいます。計画を立てずに旅行に行く方がワクワクするという人もいれば、「綿密な計画を立てて出かけるのが普通でしょ! 」 という方もいますよね。
内向型の方は、以下のような特徴を持っています。強みと弱みは表裏一体で、視点を変えれば強みになるのです。
内向型は、、、
- 時間をかけて丁寧に接し、考えることができる。
- 自分から話すよりも人の話に耳を傾け、1人の時間を楽しめる。
内向型と外向型の特徴&簡単自己診断
内向型
意識・・・内側へ向く
刺激・・・少なくていい
ストレス対処・・・1人でしずかに過ごす
嬉しい時・・・1人で心の中でガッツポーズ/自分のなかでじっくりと味わう
ショックなことがあったとき・・・自分の中で消化できるまで話さない
外向型
意識・・・外側へ向く
刺激・・・多い方が嬉しい
ストレス対処・・・アクティブに動いて発散
嬉しい時・・・隣の人と抱き合って喜ぶ
ショックなことがあった時・・・すぐさま周囲と共有していく
あなたはどちらがより該当しますか?
内向型は、考えていることや思いなど「周りから見えづらい」特性を持っています。「仕事が遅い」「何を考えているのかわからない」など、周囲とコミュニケーションがうまくいかない経験がある方も多いかもしれません。世間や周囲の一方的な評価で疲弊してしまうことなく、心穏やかに生きるコツ。それは、「安全な人へ自ら打ち明けること」=「自己開示」にあります。
内向型な人が見えづらいもの=心の外側
内向型の方が生きづらさを感じる背景に、「意識の向き方」の違いがあります。
内向型:意識が自分の内側に向く
自分の思考や感情に関心がある=自分の外側に関心が向きづらい
外向型:意識が自分の外側に向く
自分の外側で起きた出来事に関心がある=細かいことや本質に関心が向きづらい
この2軸は、白黒はっきり分けられるものではありません。
本来は内向的な部分を持ちながら、これまで生きてきた過程で外向的な側面を持っていたり、特定のコミュニティでは「まるで外向的」に見えたり、などということがあります。また、どちらかが悪いという意味でもありません。それぞれは特性で、捉え方よって活かすことができます。
生きづらさの理由はコミュニケーションのズレ
自分の意識が内側に向きやすい傾向があると、「自分が描いている自分像」と「他人が『あなたってこういう人』と描く自分像」にギャップが生まれやすくなります。自分と相手の認識がズレたまま意見を交わすのですから、うまく噛み合わないことが増えます。
生きづらさは、コミュニケーションのズレが原因で生まれるのです。
(もちろん、生きづらさの理由はこれひとつではありません)
「人前で話すのが苦手だ」と自分では感じているのに「人前で話すときに堂々としている」と言われる。
「わいわい出かけるのは苦手」と思っているのに、なぜか「あなたはまとめるのが上手いから」と任される。
ひとつひとつは些細なことかもしれません。ですが、毎日蓄積されるコミュニケーションのズレから引き起こされる違和感は、

「なんでこんなことを言われるんだろう」
「私が間違っているんだろうか」
「どうしたら伝わるんだろうか」
「そんなことはないのに」
などの自己不信感を生み出し、

「どうせ言っても伝わらない」
「私のことなんて誰もわかってくれない」
「どうせ無理なんだ」
と、自己否定につながっていきます。
内向型の人は「私はこういう人です」と、周囲に知ってもらう必要性をそもそも感じていませんし、次のステップ「自分のことをどう伝えたらいいのかわからない」という落とし穴にはまりやすいのです。
生きづらいのは内向型だけなの?
そんなことは決してありません。
外向的な人も、これからお伝えする「自己開示」がキーワードでなんだか居心地がよくない、と感じている方は多いでしょう。ですが、外向的なタイプと内向的なタイプで比べると、「自己開示」に対する心理的ハードル感が異なります。
「ジョハリの窓」を意識して自己開示をしていこう
対人関係の悩みに対し、気づきを得られる考え方のひとつに「ジョハリの窓」があります。ジョハリの窓は、自分を4つの視点で客観的に捉え、コミュニケーションを円滑にしていくためのツールです。
このジョハリの窓の概念は、
①自分と他者のコミュニケーションに生まれるギャップについて知り、
②そのギャップを埋める行動をしていく(自己開示をする・他者からのフィードバックをもらう)ことで、活用します。
結果、自己理解が深まり、「生きやすさ」につながるのです。

「開放の窓」 自分も他人も知っている自己
「盲点の窓」 自分は気がついていないが、他人は知っている自己
「秘密の窓」 自分は知っているが、他人は気づいていない自己
「未知の窓」 誰からもまだ知られていない自己
内向型の方は、「秘密の窓(自分は知っているが他人は気づいていない自己)」と、「盲点の窓(自分は気づいていないが、他人は知っている自己)」を共有する機会が少なく、自分の心のなかで悶々と考え続けてしまい、自分と他者の間にコミュニケーションのギャップを生み出しやすいといえます。

STEP1 開放の窓を広げること=「自分のことを話す(自己開示)」
STEP2 「他者からのフィードバックをもらう」
この2ステップが、生きやすさにつながります。
「自己開示ってどうするの?」練習相手を選ぼう。
もしあなたが、このコミュニケーションのズレによって生きづらさを感じていたならば、少しずつ「自分のことを話す」「話したことに対してフィードバックをもらう」=自己開示をしてみましょう。
この時に自覚しておいた方がいいことがあります。
①自己開示のボリュームコントロールがわからない(適切な自己開示の方法がわからない)
=相手を選ばずに自己開示しない
②自己開示する相手がわからない(適切なフィードバックが受けられない)
=フィードバックをもらう相手は選んでいい
この①②は、自然と習得して行く人もいれば
「よくわからない」という人もいます。
当然です。家庭でも学校でも教えてもらう内容ではないからです。
自己開示をしてみたり、フィードバックをもらいにいったものの、不適切な相手に自己開示をし、不適切なアドバイスや無遠慮なフィードバックを受けることで、「自己開示」に対する恐怖が増しただけ、、、ということが起きがちです。
①②を意識してトレーニングしてみてください。
これまで自己開示をしてこなかった人が自己開示していく際には、安心・安全の場で練習していくことをオススメします。
身近に安心して話せる相手がいれば、その相手に「少しずつ話して」様子を見ていくのもいいですよね。そしてこんな時にも、コーチは頼りになります。
- 「あなたはそうなのね」とありのままを受け入れる
- 話されたことを第三者に漏らさない(守秘義務)
- 「こうするべきでしょ」と、決めつけ、無理強いをしない
知人であれ、コーチであれ、この3つをもって信頼できる相手と、自己理解を深めましょう。
内向型とストレングス・ファインダー®
ストレングスファインダー®︎の資質と、内向型を直接結びつけることはできません。
とはいえストレングス・ファインダー®の資質には、内向型の特徴と親和性があるものがあり、資質理解を深めることで、①内向型が抱える悩みについて納得感を持てたり、②解決に向かうアプローチがしやすくなる と考えています。
例えば「慎重さ」を上位資質に持つ方は、伝えること=リスクと考え、自己開示の場面が少なくなる傾向にあるかもしれません。また「親密性」を上位資質に持つ方は、本当に信頼できる相手でないと、本心を伝えることに抵抗を感じがちです。他資質との組み合わせにより、特性の出方も異なりますが、自分がなぜそれをしたくないのかを自分自身が理解していくことのガイドになるはずです。
一歩踏み出してみよう
ジョハリの窓と、ストレングス・ファインダー®を併用し、自己理解を深めながら、他者との関係を見てみましょう。自分が「当たり前」だと思うことは、周りにとって「当たり前」ではないことのほうが多い。ジョハリの窓も、ストレングス・ファインダー®も、このことを気づかせてくれます。
頭の中で悶々と膨らみがちな悩みを少しだけ、信頼のおける他者に聞いてみてもらいましょう。
ICF認定コーチは明確な倫理規定を持ち、守秘義務を遵守しています。そしてコーチは話を聞くプロですから、会話のキャッチボールになれています。難しいボールを投げても受け止めますし、受け取りやすいボールを投げることができます。その会話のキャッチボールを通して、自己開示に不慣れな方も安心して話をすることができて、自己開示をすることも、フィードバックを受け取ることも上達していきます。
とはいえ、コーチを選ぶ際には必ずオリエンテーションを受けるなどしてケミカルチェックをしてください(申し込みをする前に相性や契約内容について確認すること)。
この記事が「生きづらさ」で悩む方の一歩になりますように。
生きづらさの原因は他にもある
今回は「コミュニケーションのズレ」をヒントに「生きづらさの原因」を紐解いてみましたが、これは原因の一つの可能性でしかありません。実際には、複数の要素が絡んでいることが多いです。
自分の選択基準が曖昧な人
青が好き、黒は嫌い。色なら簡単に言えるかもしれませんが、予定が複数あり選ばなければならない時に「この人と先に話をしていたから」と選ぶのか「この人とは滅多に会えないから」と選ぶのか、どうでしょうか。私たちは見えないところでいくつかの選択基準を持ち、それに沿って日々の行動を選んでいます。この時に、自分ではなく「外側の基準(普通●●するよね、こうするのが当然等)」で自分の行動を決め続けていると、自分らしくないもので人生が溢れていきます。真綿で首を絞められるような生きづらさかもしれません。自分の選択基準が明確な人は、決める時に悩まず、その結果が良くても悪くても受け止めることができ、自分の身の回りに「自分らしさを感じるもの」で溢れるようになっていきます。自分の選択基準にOKがだせ、結果を受け止められようになり、自信を持てます。自分の選択基準がよくわからない、そんな方は、日々の喜怒哀楽を自覚していく、そんな小さなことが選択基準を明確にするスタートです。

過度なストレスがかかった人
人生にはいろんな出来事があります。怪我、事故、異動、死別、パワハラ、、、。身体の怪我は病院に入院しますが、心の怪我はなかなか可視化されません。こころの複雑骨折を無視したまま日常生活を送っていると、それが心理的負担として蓄積されていきます。慢性的になっている方、急性的な方、コーチングの範囲の方もいれば、範囲外の方もいるかもしれませんね。こんな方は、自分のこころのストレス度(怪我の状況)を把握するところがスタートです。
自分に過度に厳しい人
「●●ができる自分は良いけれど、●●ができない自分はダメ」。常に自分に対して厳しく、このような条件つきでないと、自分の存在をゆるせない人がいます。今の自分をいったん否定して「もっと」と自分を奮い立たせる頑張り屋さんでもありますね。コーチをして様々な方とお話をしていますが、現代人の8割はこのタイプかもしれません。自分への厳しさが自己批判を生み、逃げ道も、安心できる場所も無くしてしまっていませんか。今どれほど自分に厳しくしているのか、厳しくすることにどんな価値を感じているのか。そして、そもそも自己批判はなぜ起きるのかのメカニズムを知ることも助けになります。
自分の要望を伝えられない人
こういう方は大抵、他者に優しく、自分に厳しいですね。また「自分の意見を優先させるなんて良くないこと」そんな思い込みすらあるかもしれません。アサーティブコミュニケーションの概念を知り、トレーニングをすることがとても役に立ちますが、まず自分の「気持ち」にアクセスして言葉に出してみるところからスタートします。


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